Android 日記アプリのおすすめ|2026年版・正直比較
2026年版・Android 日記アプリのおすすめを徹底比較。Material You、Google Drive、Wear OS、F-Droid、プライバシー視点で正直にレビューします。
更新日: 2026年6月17日
「iPhoneには最初から日記アプリがあるのに、自分のAndroidには見当たらない」──そんなモヤモヤを抱えてここに辿り着いた方も多いのではないでしょうか。
候補を並べてみたものの、どれを選べばいいのか頭の中がぐるぐるしてくる。気持ちはよくわかります。
AppleはiOS 17でJournalを標準搭載しました。一方のAndroidは、Pixel専用の小さなアプリを除けば、実質ゼロ。Androidで日記を書きたい人は、ほとんどがiPhone向けに設計されたアプリの中から自分に合うものを自力で探し出さなければいけません。
そこでこの記事では、Androidで実際に使うときに何が違ってくるのか、Material Design準拠、Google Drive連携、ホーム画面ウィジェット、Wear OS対応、F-Droid配布までをひとつずつ確認しました。「両方のOSで動きます」という汎用比較ではなく、Androidに絞った正直な比較記事です。
くわしく見ていきましょう。
結論だけ先に
- 🏆 書き心地で選ぶなら: Day One ── マルチメディアの充実度はトップ、ただしiOS優先のしわ寄せあり
- 🤖 Androidらしさ+Wear OSなら: Journey ── スマートウォッチでちゃんと使える唯一の日記アプリ
- 🔒 プライバシー重視なら: OwnJournal ── BYOS構成、オープンソース、Plusは年額$19.99
- 📊 気分記録で選ぶなら: Daylio ── Androidで最大のコミュニティ、Google Play Pass対象
- 💰 買い切りで選ぶなら: Diarium ── $9.99の一回払いでGoogle Calendar・Fit自動連携
- 🆓 完全無料で選ぶなら: Easy Diary ── 広告なし、課金なし、オープンソース
- 📄 ミニマル・ローカルのみで選ぶなら: Diary by Bill Farmer ── 1日1ファイルのプレーンテキスト
- 🛠️ F-Droidの他の選択肢: Daily You ── iOSには作れないオープンソース層
価格は2026年4月時点のもの。購入前に必ず公式サイトをご確認ください。
評価基準──「Androidで使うと、どう違うのか」
多くの日記アプリ比較は、OSの違いをほぼ無視しています。
そこで今回は、定番のプライバシー設計、E2EE、オープンソースかどうか、無料プランの中身、データの持ち出しやすさ、といった軸に加えて、Androidならではの5つの観点でじっくり使い込みました。
Material Designへの準拠度、Googleサービス(Drive・Fit・Calendar)との連携、ホーム画面ウィジェット、Wear OS対応、そしてF-Droid・APKでの入手可否です。
ここがまさに、iPhoneとAndroidではっきり差が出るポイント。ほとんどの比較記事が触れていない部分です。
各アプリ、じっくりレビュー
Day One ── 書き心地はトップ、ただしiPhone優先がはっきり見える
Day One は、いま手に入る日記アプリの中でもっとも作り込まれたアプリです。
そしてAndroid版を正直に語ると、開くたびに「やっぱりiPhoneが先なんだな」と感じさせられます。書き心地そのものは今も気持ちよく、複数の日記帳、リッチテキスト、写真、検索、On This Dayの振り返りなど、基本の完成度は高い。
ただ、iPhoneでDay Oneを「特別」にしている機能の多くが、Android版では存在しないか、明らかに遅れているのです。
Android版には、動画、音声メモ、手書きの描画がありません。ホーム画面からすぐ書けるウィジェットもなく、あるのはストリーク表示くらい。
Apple Watchには何年も前から対応しているのに、Wear OSアプリは存在しません。
Material Designへの対応も一応動いてはいるものの古びた印象で、Android Policeは「Material Youにはまったく及ばない」と評しています。タブレットでは長らく縦向き固定という制限もあり、Samsungタブレット派にはかなり痛い仕様でした。
Day OneはAndroidで書くならいちばん気持ちのいいアプリ。同時に、Androidが二番手であることをいちばんはっきり思い出させてくれるアプリでもあります。
Day Oneは2025年8月に料金体系を刷新し、2026年4月8日にはAI機能を含むGoldプランも追加しました。いまだに旧価格の年額$34.99を載せているサイトを見かけますが、そのプランはすでに存在しません。
| ✅ 無料プランの内容 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| テキスト日記・日記帳ともに無制限 | 無料プランは1台のみ |
| 全プランでE2EE対応(AES-GCM-256) | Wear OSアプリなし |
| 1日分の日記に写真1枚 | クイック入力ウィジェットなし |
| 高機能な検索とOn This Day | Google Drive同期なし、独自サーバーのみ |
| 4.7★・Playストア24,000件以上 | 気分記録の機能はゼロ |
Silver(年額$49.99)で加わるもの: 複数デバイス同期、写真・動画・音声が無制限、各種連携。
Gold(年額$74.99)で加わるもの: AI機能一式──日記のハイライト、デイリーチャット、AI画像生成(処理はサーバー側)。
E2EEは全プランに含まれ、2019年以降に作成された日記ではAES-GCM-256による暗号化が初期設定です。データはAutomatticのサーバーに保存されます。公開されている第三者監査は2017年のもので、コードも非公開です。現在の配布版を独立に確認できる資料としては限界があります。
こんな人にはぴったり: マルチメディアを使った充実した日記体験を求めていて、Silverに課金する覚悟がある人。Androidと他のOSをまたいで書く人にも最有力です。
やめておいた方がいい人: クイック入力用のホーム画面ウィジェットが欲しい人、Wear OS対応が必要な人、無料で複数デバイス同期したい人、同期先にGoogle Driveを使いたい人、気分記録機能が欲しい人。
Journey ── Androidらしさが際立ち、Wear OS対応は唯一無二
Journey は、そもそもAndroid向けに作られたアプリ。使えばすぐに伝わります。
Material Youのダイナミックカラーに対応していて、壁紙に合わせてアプリの色が変わる──Day Oneには出せない「Androidらしさ」があります。
対応OSも幅広く、Android、iOS、Mac、Windows、Linux、Web、Chrome OSとほぼ全方位です。
そして決定的な違いはWear OSコンパニオンアプリの存在。この比較の中で、Androidスマートウォッチに対応している日記アプリはJourneyだけです。
Galaxy Watch、Pixel Watch、その他のWear OS端末を使っているなら、手首から日記を書ける選択肢はJourney一択。
時計と、スマホと、ノートパソコンが、何の工夫もなく自然に連携する日記アプリは、Journeyだけです。
同期の仕組みもユニークです。デフォルトでは日記が あなた自身のGoogle Drive に直接保存され、Journeyのサーバーには置かれません。
Journey自身が日記の保存コピーを持たない点は、ひとつの保存先を減らすという意味で利点です。ただしGoogle Drive、連携アカウント、端末、バックアップは検討対象に残ります。E2EEを有効にしない状態で、あらゆる第三者から読めなくなるわけではありません。
ただ、与える手と取り上げる手は両方ある、というのが正直なところ。無料プランはまともに使える内容ではありません。
⚠️ 実質的には無料ではありません。 日記は約60件まで、書式設定なし、エクスポートもなし。課金しないと自分の日記にアクセスできなくなった、という報告も複数あります。アプリ内のアップセルはカウントダウン式の割引タイマーを使い、Trustpilotでは25件のレビューで1.6★という厳しい評価です。
| ✅ Membership(年額$49.99)の内容 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| 日記無制限、書式設定もフル | 無料プランは体験版、無料プランではない |
| Wear OSを含む全プラットフォーム対応 | 料金体系がわかりにくい(端末別・年額・買い切り) |
| ガイド付きコーチング(60以上のプログラム) | E2EEを有効にするとOdyssey AI検索が使えない |
| 基本的な気分記録とトレンド分析 | メディアファイルは一時的にJourneyのサーバーを経由 |
| Odyssey AIによる記憶検索 | Playストアは4.3★だがTrustpilotは1.6★ |
E2EEを有効にできるのはJourney Cloud Syncだけで、通常のGoogle Drive同期では利用できません。一度有効にすると元へ戻せず、検索とOdyssey AIも使えなくなります。
メディアファイルも、暗号化前にJourneyのサーバーを一瞬だけ経由します。
こんな人にはぴったり: Material Youのネイティブなデザインが欲しい人、Wear OSで日記を書きたい人、保存先にGoogle Driveを使いたい人。クロスプラットフォーム対応の広さは、ここがいちばんです。
やめておいた方がいい人: 本当に使える無料プランが欲しい人、シンプルで分かりやすい料金を優先する人、無料のままE2EEを使いたい人。
OwnJournal ── プライバシーとデータの主権を、自分の手に
OwnJournal は、保存先を自分で選びたい方に向くアプリです。
OwnJournalは自社サーバーに日記を保存せず、あなた自身のクラウドストレージ ──Google Drive、Dropbox、Nextcloud、iCloud──に直接書き込みます。
OwnJournalの保存サーバーを経由しない。これが構造的なちがいです。ただし、連携先クラウドや端末、バックアップまで脅威モデルから消えるわけではありません。
OwnJournal自身は日記を保管しません。連携先クラウドにも読めない形で置きたいなら、任意のE2EEを有効にする必要があります。
このBYOS(Bring Your Own Storage、自分のストレージを持ち込む)方式には、任意でE2EEを追加できます。有効にすると日記は端末側で暗号化され、連携先クラウドには暗号文が保存されます。一方、Simpleモードではクラウド上のコピーを読めます。最初の設定時に、自分がどちらを選んだか確認しておきましょう。
ソースコードはAGPL-3.0ライセンスで公開されており、第三者が実装を確認できます。ただし、公開ソースは正式なセキュリティ監査や、配布ビルドとの一致を証明するものではありません。
| ✅ 無料プランの内容 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| 日記無制限、デバイス無制限 | 製本サービスはなし |
| 写真、全文検索、タグ | 新しめのアプリでコミュニティは小規模 |
| 5段階の絵文字で気分を記録 | ホーム画面ウィジェットなし |
| 15種類のアクティビティ+カスタム追加 | Wear OS非対応 |
| 気分のヒートマップ、グラフ、ストリーク | 同期にはクラウドストレージのアカウントが必要 |
Plus(年額$19.99)で加わるもの: Activity-Mood Correlations(気分と行動の相関分析)、PDF・Word形式でのエクスポート。
ここで表示されるのは統計的な相関であり、ある行動が気分の変化を引き起こしたと証明するものではありません。
こんな人にはぴったり: 保存先を自分で選び、必要に応じてE2EEを有効にしたい人。公開された実装を確認したい開発者。気分記録は欲しいけれど、データの保存先は自分で管理したい人。Plusは年額$19.99で、ここで紹介する有料プランの中では最安です。
やめておいた方がいい人: 大きなコミュニティのある老舗アプリで安心したい人、ホーム画面ウィジェットが欲しい人。
Daylio ── 気分記録の定番、Androidで最大級のユーザーベース
Daylio はAndroidの日記アプリの中で、群を抜いて人気のあるアプリです。アプローチを見れば、その理由はすぐわかります。
真っ白なページを差し出されるのではなく、2タップで完結する。5段階の絵文字から気分を選び、カスタマイズ可能なアイコングリッドから行動を選び、必要ならメモを書き添える。1回の記録は30秒もかかりません。
文章ベースの日記を試しては挫折してきた人にとって、Daylioのミニマルな形式はほんとうに別物です。
Daylioは「文章も書ける気分・習慣トラッカー」であって、「気分も記録できる日記アプリ」ではありません。この違いこそが本質です。
長く使うほどDaylioの分析機能が役立ちます。気分相関統計では、どの行動と気分の上下が一緒に現れやすいかを時間をかけて確認できます。ただし、相関から因果関係までは判断できません。
「Year in Pixels」のヒートマップは、1年全体を色付きグリッドで一望できる表示。
目標、アチーブメント、ストリークといったゲーム要素もあり、うっとうしさなく習慣化を支えてくれます。気分、行動、アイコン、配色──すべてカスタマイズ可能です。
💡 Google Play Pass加入者はDaylio Premiumが無料
DaylioはGoogle Play Passの対象アプリ。すでに入っているなら、追加料金なしでPremium機能を使えます。長く使うつもりなら、$60の買い切りもこのジャンルの中ではかなり良心的な選択肢です。
| ✅ 無料プランの内容 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| 気分と行動の記録は無制限 | Android無料プランには広告あり |
| 1日分の日記に写真3枚まで | メモ欄は簡易的、長文には不向き |
| Year in Pixels表示 | E2EE非対応 |
| Google Driveへの手動バックアップ | Wear OS非対応 |
| 4.7★・431,000件以上のレビュー・1,800万DL | バックアップはGoogle/Appleの暗号化に依存 |
Premium(年額$35.99または買い切り$60)で加わるもの: 詳細な相関統計、目標・気分・アイコンの無制限化、自動バックアップ、PINロック、週次の安定性レポート、PDF・CSVエクスポート、広告非表示。
プライバシーについて補足すると、Daylioの公表する通常の保存モデルでは、記録内容は端末に残ります。クラウドバックアップを使う場合は、保存先のクラウドアカウント、端末、バックアップ設定も保護対象です。
Google DriveやiCloudにバックアップする場合は、それぞれの提供元による転送中・保存時の暗号化が使われます。日記本文のE2EEとは保護範囲が異なるため、自分の想定するリスクに合うか確認してください。
こんな人にはぴったり: 手軽に毎日の気分と行動を記録したい人、文章日記に挫折してきた人、Google Play Passに入っている人。
やめておいた方がいい人: 長文を書きたい人(文章も気分記録もしたいならOwnJournalの方が合います)、E2EEが必要な人、Wear OSに対応してほしい人。
読み進める前にひと休み
プライバシーの仕組みや無料プランの細かいところが気になるなら、こちらの深掘り記事が5分で読めます。
Diarium ── 買い切りで最高コスパ、Googleサービス連携も最強
Diarium はこの比較でPlayストア評価が最も高く、4.8★。個人開発者がひとりで作っているアプリで、ユーザーからのフィードバックにも本人がしっかり答えてくれます。Microsoft Store Award 2024も受賞しました。
何より特徴的なのは ビジネスモデル ──サブスクリプションではなく、一度買えば終わり。継続課金も、払い続けろというプレッシャーもありません。
Androidではプラットフォームごとに$9.99の一回払いで、この比較の有料アプリの中では最安です。
ソフトウェアは一度買ったら自分のもの──そう信じている数少ないアプリが、Diariumです。
Android版でのDiariumの真骨頂は、Googleサービス連携です。
Googleカレンダーの予定 をその日の日記に自動で取り込んでくれるので、カレンダーがそのまま日記の一部になります。手入力はいりません。
Google Fit、Fitbit、Strava といったフィットネス系のデータも自動で取り込めるため、書いた日記の横に運動ログがコツコツ溜まっていきます。Facebook、Instagram、Last.fm、Untappdといったサービスからも外部のアクティビティを取り込めます。
Diariumはアカウント登録不要。データはデフォルトで端末内に留まり、クラウド同期は完全にオプションです。Proを購入すれば、複数のプロバイダを選んで同期できるようになります。
| ✅ 無料プランの内容 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| 日記無制限、基本的な書式設定あり | E2EE非対応 |
| 1日分の日記に写真1枚 | ブラウザからの利用は不可 |
| カレンダー表示、タグ、検索 | ホーム画面ウィジェットは最小限 |
| パスワード/指紋ロック | Wear OS非対応 |
| 4.8★・DL数67万以上 | フィットネス連携はPro限定 |
Proで加わるもの: クラウド同期(Google Drive、OneDrive、Dropbox、iCloud、WebDAV)、複数写真、Google Fit/Fitbit/Strava連携、SNS取り込み、Googleカレンダー自動取り込み、DOCX/HTML/JSON/TXTエクスポート、カスタムフォント。
こんな人にはぴったり: サブスクリプションに疲れた人、Googleカレンダーやフィットネスデータを自動で取り込みたい人、Androidらしい見た目のアプリを低コストで使いたい人。
やめておいた方がいい人: E2EEが必要な人、ブラウザからもアクセスしたい人、リッチなクイック入力ウィジェットが欲しい人。
Easy Diary ── 完全無料で選ぶならいちばん
Easy Diary は、「ちゃんとした日記アプリを、ずっと無料で、裏もなく使いたい」という問いへの答えです。
完全オープンソース、広告ゼロ、課金ゼロ、機能制限ゼロ。初回起動の時点で、すべての機能がすべてのユーザーに開放されています。
機能の充実ぶりは、無料アプリとしては驚くほどです。
| ✅ 無料で使える機能 | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| 音声認識で口述入力 | UIは機能優先で、洗練度は控えめ |
| タイムラインとカレンダー表示 | ホーム画面ウィジェットなし |
| 気分の絵文字、写真の添付 | 手動バックアップ以外のクラウド同期なし |
| 位置情報タグ | E2EE非対応 |
| Google Driveへの手動バックアップ | Wear OS非対応 |
| 全日記の横断検索 | — |
| アカウント不要、完全オフラインで動作 | — |
開発は現役で、F-Droidで2026年3月にも更新が入っています。
こんな人にはぴったり: 十分な機能を備えた日記アプリを無料で使いたい人、フリーミアムに懐疑的な人、Google Playを通さずF-Droidからインストールしたい人。
やめておいた方がいい人: 洗練されたモダンなデザインが欲しい人、手動バックアップを超えたクラウド同期が必要な人、E2EEが欲しい人。
Diary by Bill Farmer ── ミニマルで、ローカル完結したい人へ
Diary by Bill Farmer は、この記事のどのアプリともまったく違う発想で作られています。
その日の日記は、プレーンテキストのファイルとして端末に直接保存されます。1日1ファイル、どんなテキストエディタでもずっと開ける、独自形式もロックインもない、そういうつくり。
日記は1日1ファイルのプレーンテキストで保存されます。特定アプリだけに閉じた形式ではないため、別のテキストエディタへ移しやすい設計です。
機能は意図的に絞り込まれています。
| ✅ できること | ⚠️ 注意点 |
|---|---|
| Markdown書式 | 気分記録なし |
| OpenStreetMapの位置情報マップ | 同期サービスは内蔵していない |
| カレンダーの予定との連携 | UIはミニマル |
| ホーム画面ウィジェット(今日の日記) | E2EE非対応(ファイルは平文) |
| アカウント不要、クラウド依存ゼロ | ガイド機能はなし |
| Syncthing/Dropbox/ファイルマネージャ経由で同期 | — |
データ所有についてちゃんと考えた結果、「プレーンテキストこそ一番長持ちする形式だ」と結論を出した人にとっては、ぴったりの選択肢です。
こんな人にはぴったり: どんなアプリより長く日記を残したいミニマリスト、クラウドに一切頼りたくないプライバシー重視派、ファイルベースの同期が苦にならない技術寄りの人。
やめておいた方がいい人: 気分記録やガイド機能が欲しい人、手動のファイル同期を面倒に感じる人。
F-Droidでもうひとつ知っておきたい:Daily You
Androidはオープンなエコシステムなので、F-Droid──フリー/オープンソースソフトウェアの独立系リポジトリ──からアプリをインストールできます。Google Playをまったく通さずに済むのが強みです。
上で紹介したEasy DiaryとDiary by Bill Farmerは、どちらもここで入手できます。用途次第で、もうひとつ知っておきたいアプリがあります。
Daily You ── Android専用、オープンソース、完全無料。Android Authorityはモダンなデザインと画像付きの気分記録を高く評価しています。IzzyOnDroidで入手可能。Easy Diaryより洗練されたUIで、オープンソースの気分記録を使いたい人に最適です。
Pixel JournalとAndroidの「日記アプリ空白地帯」
Googleは Pixel Journal をPixel 8、9、10に配信しましたが、あくまでこれらの端末専用。SamsungやOnePlusなど他のAndroidハードウェアにはインストールできません。
最新のMaterial 3 Expressiveデザインを採用し、Pixel 10ではオンデバイスAIによる書き出しのお題も動きます。Health Connectとの連携もスムーズ。Pixelをお使いなら試す価値はあります。
そうでないなら、あなたにとっては存在していないのと同じです。
構造的なギャップ
すべてのユーザーに届くApple Journal相当のアプリは、Androidには存在しません。AppleはiOS 17以降のiPhoneにシステムレベルの日記アプリを標準搭載しました。一方、Pixel以外のAndroidユーザーは、第三者アプリを自分で探すしかありません。この記事が存在する理由そのものです。
無料プランで横並びに見る
| アプリ | 日記数 | デバイス | 同期 | E2EE | 気分記録 | 料金 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Day One | テキスト無制限 | 1台のみ | なし | ✅ | なし | 無料 |
| Journey | 約60件まで | モバイル1台 | 制限あり | なし | 基本 | 無料 |
| OwnJournal | 無制限 | 無制限 | ✅(BYOS) | ✅(任意) | ✅ フル | 無料 |
| Daylio | 無制限 | 複数 | ✅ | なし | ✅ フル | 無料(広告あり) |
| Diarium | 無制限 | 1 | なし | なし | 基本 | 無料 |
| Easy Diary | 無制限 | 1 | 手動バックアップ | なし | 基本 | 無料 |
| Diary — Bill Farmer | 無制限 | 1(ファイル) | 手動(Syncthing) | なし | なし | 無料 |
Journeyの無料プランは、実質的に体験版です。Day Oneの「1台のみ」という制限は、スマホとタブレットで書きたいAndroidユーザーにはいちばん痛い。
クラウド同期付きの日記アプリの中では、OwnJournalの無料プランがもっとも実用的です。
プライバシー設計を横並びに見る
| アプリ | データの保存先 | E2EE | オープンソース | F-Droid |
|---|---|---|---|---|
| Day One | Automatticのサーバー | ✅(初期設定。公開監査は2017年) | いいえ | いいえ |
| Journey | 通常同期はGoogle Driveなど。E2EEはJourney Cloud Sync | Journey Cloud Syncで任意(解除不可) | 一部 | いいえ |
| OwnJournal | あなた自身のストレージ(BYOS) | ✅(任意) | はい | いいえ |
| Daylio | 通常は端末内。任意のバックアップは自分のクラウド | バックアップはGoogle/Apple経由 | いいえ | いいえ |
| Diarium | 端末/あなたのクラウド | なし | いいえ | いいえ |
| Easy Diary | 端末/あなたのDrive | なし | はい | ✅ |
| Diary — Bill Farmer | 端末のみ | なし | はい | ✅ |
OwnJournalのBYOSモデルは、構造が根本から違います。OwnJournal自身は保存コピーを持ちません。ただし、連携先クラウドの事業者やアカウント、端末、バックアップについては別に考える必要があります。
Easy DiaryとDiary by Bill Farmerは、初期設定ではローカルに保存されます。任意の同期やバックアップを加える場合は、その保存先も検討してください。
Android機能を横並びに見る
| アプリ | Material You | Google Drive | Google Fit | ウィジェット | Wear OS |
|---|---|---|---|---|---|
| Day One | なし | なし | なし | 最小限 | なし |
| Journey | ✅ | ✅(デフォルト) | なし | あり | ✅ 唯一対応 |
| OwnJournal | なし | ✅(BYOS経由) | なし | なし | なし |
| Daylio | 一部 | バックアップのみ | なし | 基本 | なし |
| Diarium | あり | ✅(Pro) | ✅ | 最小限 | なし |
| Easy Diary | 機能準拠 | ✅(バックアップ) | なし | なし | なし |
| Diary — Bill Farmer | 最小限 | なし | なし | ✅(今日の日記) | なし |
Wear OSで独走しているのはJourney。Google Fit連携で独走しているのはDiarium。
そしてメインリストの中で、日常的に使えるホーム画面ウィジェットを持っているのは、いちばんミニマルなはずのDiary by Bill Farmerだけ──というのが、何とも面白いところです。
自分に合うアプリの選び方
書き心地で選びたい人、しっかり課金できる人: Day One Silver(年額$49.99)。AIによる日記のハイライトや書き出しのお題まで欲しい方はGold(年額$74.99)も選択肢になりますが、Daily Chatの音声モードはiPhone・iPad限定です。Wear OSなし、Material Youなし、ウィジェット最小限──というiOS優先の代償を受け入れる代わりに、マルチメディア日記としては最高の体験が手に入ります。
Androidらしいデザインと、Wear OS対応が欲しい人: JourneyのMembership(年額$49.99)。無料プランは使い物にならないこと、料金体系が複雑なこと、Google Drive同期ではE2EEが使えないことを理解した上で導入しましょう。
保存先を自分で管理したい: OwnJournalの無料プラン。OwnJournal自身は日記を保存せず、任意のE2EEも使えます。ただし初期状態を決めつけず、設定画面でE2EEが有効か確認してください。Simpleモードでは、ストレージ提供元のコピーを読める状態です。
書くより気分を記録したい人: Daylio無料プラン(またはPremium年額$35.99、買い切り$60)。Androidで最大の日記コミュニティ、もっとも負担の少ない入力、しっかりした分析機能。Google Play Passに入っていれば、Premiumは追加料金ゼロで使えます。
買い切り派: Diarium Pro(Androidで$9.99の一回払い)。Googleカレンダーとフィットネスデータの自動連携は、この比較で唯一無二です。
無条件で全部無料がいい人: フル機能の文章日記ならEasy Diary、気分記録ならDaily You(F-Droid)。どちらもオープンソースで広告なし、アプリ内課金なし。
もっとも壊れにくく、囲い込みのない形式で残したい人: Diary by Bill Farmer。プレーンテキストで端末に保存され、どんなソフトでも開けて、同期方法は自分で選べます。
Wear OSのスマートウォッチを使っている人: ネイティブなコンパニオンアプリがあるのはJourneyだけです。
Androidの日記アプリ事情を、正直に
2026年時点のAndroidの日記アプリ環境は、悪くありません。ただ、iOSと並んだとは言えない──というのが正直なところです。
Androidの選択肢は、大きく3つに分かれます。iOSでも展開する定番(Day One、Daylio)、Androidを軸にしたJourney、そしてF-Droidで入手できる無料・オープンソース系(Easy Diary、Diary by Bill Farmer)です。
最後の3つめは、強調しておきたいところ。
F-Droidのエコシステムがあるため、Androidユーザーはソースを確認できるオープンソースの日記アプリを無料で選べます。ただし、ソース公開だけで独立監査や配布ビルドとの一致が証明されるわけではありません。
そしてOwnJournalのBYOSモデルは、自社の保存サーバーを経由させず、保存先を自分で選べる点が特徴です。どの設定が最適かは、復旧のしやすさと想定するリスクによって変わります。
Androidのオープンさは、プライバシー重視のユーザーにとって妥協の産物ではなく、本物の強みなのです。
このリストから1つ選んで、今日のうちにインストールし、最初の1行を書いてみてください。「書こうとして開く」までの距離を縮めることが、何より大事です。自分にフィットするかどうかは、2週間ほど使ってみないとわかりません。
よくある質問
2026年、Androidで使う日記アプリでいちばんおすすめは?
目的によって変わります。書き心地ならDay One、Wear OS対応ならJourney、気軽な気分記録ならDaylioが候補です。保存先と暗号化設定を自分で選びたいならOwnJournal、買い切りならDiarium、完全無料ならEasy Diaryが向いています。
Androidに標準の日記アプリはありますか?
Pixel 8・9・10をお使いの場合に限り、GoogleのPixel Journalが使えます。ただしPixel専用で、Samsung、OnePlusなど他のAndroid端末にはインストールできません。iPhoneにはiOS 17以降でApple Journalが標準搭載されていますが、Androidには全端末で使える標準アプリが存在しないのが現状です。
無料でエンドツーエンド暗号化が使えるAndroidの日記アプリはどれですか?
Day One(全プランでE2EE対応、無料プランは1台のみ)と、OwnJournal(BYOSに任意のE2EEを追加可能)の2つです。OwnJournalはSimpleモードのままだと連携先クラウドのコピーを読めるため、必要なら自分でE2EEを有効にしてください。JourneyのE2EEはJourney Cloud Sync経由でのみ利用でき、無料プランでは容量が約70MB/60件と厳しめ。DaylioとDiariumはE2EEに対応していません。
F-Droidで入手できる日記アプリはありますか?
あります。これはAndroidならではの強み。Easy Diary、Diary by Bill Farmer、Daily YouはいずれもF-DroidまたはIzzyOnDroidから入手でき、Google Playを通さずにインストールできます。
Wear OSのスマートウォッチで使える日記アプリは?
Wear OSコンパニオンアプリを正式に提供しているのはJourneyだけ。ほかの主要な日記アプリはAndroidスマートウォッチにネイティブ対応していません。Wear OSで手早くメモを残したいだけなら、Google Keepが現実的な代替になります。
Day OneはAndroidでも使いやすい?
動作はしますし、アップデートも続いています。ただ、iPhone優先で作られているのは隠せません。動画・音声メモ・手書き・本格的なホーム画面ウィジェット・Wear OS対応・Material Youデザイン、いずれも欠けています。メインがAndroidなら、もっと相性のいいアプリがあります。
Androidでいちばん安く使える日記アプリは?
Easy Diary、Daily You、Diary by Bill Farmerはアプリ内課金もなく完全無料です。クラウド同期付きの中ではOwnJournalの無料プランがいちばん気前のいい設計。買い切りで選ぶなら、Diarium Proの$9.99がコスパの面で最有力です。
Androidの日記アプリはオフラインでも使える?
使えます。Diarium、Easy Diary、Diary by Bill Farmer、Daily Youは初期設定のまま完全オフラインで動きます。Day Oneにもローカルモードあり。Daylioはオフラインで書けて再接続時に同期が走ります。Journeyはほとんどの機能にネット接続が必要です。